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ドメインを.戦略的に.活用する<前編>

Webドメインマーケティングに関する最新の話題をレポートします。 (毎日コミュニケーションズ発行 Web Designing編集部による当Webサイト向けの協力記事です)

ひと口に「良いドメイン」と言っても、その「良さ」とはさまざまな理由が考えられるはずだ。覚えやすかったり、わかりやすいというのはもちろんのこと、ドメイン名を見るだけでどんなWebサイトかも伝えられるというのが理想だろう。今回は、戦略的にドメインを活用している事例をいくつか紹介しながら、「良いドメイン」のさまざまなアプローチを見ていこう。

■商品やサービス名のドメイン

武田薬品工業「HICEE」
http://hicee.jp/

仮に、「abc」というメーカーが「def」という商品のサイトを「http://abc.jp/def/」というドメインで運用していたとしよう。確かに、これで「def」という商品は「abc」という企業の製品であることは明確だ。しかし消費者の多くは商品自体に興味があったり、その商品の製造元を知らなかったりする。そこで考えられるのが、商品やブランドごとの独自ドメイン名だ。たとえば武田薬品「HICEE」の「hicee.jp」などは、商品ロゴに英字を採用していることも相まって、非常に覚えやすいドメイン名だと言える。

「ハイシーはお客様の認知が高いブランドです。そのため武田薬品という社名より、ハイシーというブランド名のドメインにすることで、ハイシーについて何か情報を知りたいというお客様がスムーズにWebサイトを探し当てることができるのではと考えました」(武田薬品工業株式会社 ヘルスケアカンパニー マスコミ宣伝グループ 佐藤桃子氏)

カシオ計算機「G-SHOCK」
http://g-shock.jp/

ただし、商品ロゴが英字だったとしても、そのスペルが間違えやすかったり、長い場合には注意が必要だ。カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK」の「g-shock.jp」の場合は、「gshock.jp」と入力するユーザーがいることも想定し、どちらを入力しても同じサイトに到達できるようになっている。

「“G-SHOCK”はハイフンが入るのが正式ブランド名称ですが、日本語では“Gショック”と表記するため、URLはハイフンなしにも対応する配慮が必要と判断しました。このほかにも、北米エリアの英語圏でも馴染みのないスペルを使ったデジタルカメラ“EXILIM(超薄=ラテン語で“並外れた、驚くべき”を表す「EXimius」と、英語の「SLIM」を合成した造語)”のドメインを登録した際には、正しいスペルの他に“exlim”や“exilm”というドメインも登録し、すべて同じサイトに到達できるようにしました」(カシオ計算機株式会社 総合企画部ウェブ統轄グループ 中津川氏)

■長い名前も短縮名でドメインに

よく見慣れているような英単語ですら、複数の英単語が組み合わせられていたり、ましてや独自性が高い名称の商品やサービス名などは、そのままドメイン化しても覚えてもらえなかったり、ミスタイプされてしまう可能性がある。もしもプロモーションしたい社名やサービス名、商品名などが長い名前だった場合には、それらの名前を何らかの方法で短縮した方がいいだろう。

実際に、高層マンションのルネッサなんばタワーの「rnt.jp」や、ウィークリーマンション東京の「www.wmt.co.jp」、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の「www.lotr.jp」などのように、長い名前を省略してドメイン名として利用しているケースも多い。個々の単語の頭文字を並べたものになっているために覚えやすく、スペルミスも発生しづらい。

マンション「ルネッサなんばタワー」
http://rnt.jp/

ウィークリーマンション東京
http://www.wmt.co.jp/

映画『ロード・オブ・ザ・リング』
http://www.lotr.jp/

ただし、これらはあくまで区切りが明確で、しかも間違いづらい単語の頭文字を使用しているからこそ意味がある。たとえば、「Web Designing」を略す際に「wed.jp」や「wde.jp」など、法則性に乏しい略し方をするのは避けた方がいい。

長い名称の商品名やサービス名、ブランド名などは、あらかじめ短縮した名称を広告などで露出していることが多い。そういう場合には、すでに使用している短縮名をドメインに応用することで、覚えてもらいやすくなるという効果も期待できるはずだ。

「ドメインに対する一般認識」<前編>

Q:ABCというメーカーが「MUSICPLAYER II」 という新製品のWebサイトを作る場合

商品名がそのままドメインになっている「musicplayer2.jp」が1位になった。下手に省略するよりも、覚えやすい単語はそのまま使った方がいいのかも知れない。


この記事はWeb Designing 7月号に掲載したものをもとに再編集しています。

この調査は毎日コミュニケーションズ発行のメールマガジン「MYCOM PC MAIL」の読者を対象に2005年5月に実施したもので、284名からの回答をもとに集計したものです。

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