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Web導線としての「ドメイン名」を考える

「Web Designing」編集部から、Webドメインマーケティングに関する最新の話題をレポートします。 (このレポートは、毎日コミュニケーションズ発行「 Web Designing」編集部から特別寄稿いただいた当Webサイト向けオリジナル記事です)

■URLの構造「どこまでがドメイン名で、どこからがURLか」

Webサイトの場所を示すURL。いわば住所のようなものだけに、Webサイトにとってはもっとも重要なものの一つといえる。当然ドメイン名に関しても、できるだけ覚えてもらいやすいものにするなどの工夫は必要だろう。

たとえば、「http://www.abc.co.jp/def/index.html」というURLがあるとする。このURLは、3つの部分から構成されている。まず最初の「http:」は、情報タイプを示すもので、スキームと呼ばれている。「http」はHyperText Transfer ProtocolというWebサイトにアクセスするためのプロトコルを示す。そのほかのプロトコルとしては電子メールで利用される「mailto:」などがある。

「http:」の後の「//」から次の「/」に挟まれた「www.abc.co.jp」の部分は、情報を保管しているネットワーク上のホストマシンの名前を意味している。つまり、これが「ドメイン名」にあたる。そして、ドメイン名以下の「def/index.html」は、ホストマシン内部の情報(ファイル)の所在地であるパスを示している。

「http: スキーム」「www.abc.co.jp ホストマシンの名前(ドメイン名)」「def/index.html パス」

URLでは上記の3つの組合せによって、インターネット上のあらゆる情報資源の所在地と、その取得手段を示すことができる仕組みになっている。

■「ドメイン名」がもたらす価値

「def/index.html」の部分は、ホストマシン内部の情報(ファイル)の所在地を示すパスであると前述したが、このパスの部分がとても長くなっているURLをよく目にする。情報(コンテンツ)が増え、サイトが大きくなるにつれ、ホストマシン内部のデータの構造が奥深くなってしまうことが主な理由だと考えられるが、入力しにくく、あまり好ましいものではない。

このようなケースに対して、「ドメイン名」の部分を上手に活用している企業もある。たとえば、商品の名称をそのまま利用した「独自ドメイン名」を提供しているケースがそれだ。

この独自ドメイン名を利用するメリットとしては次のようなことが考えられる。

1)目的のコンテンツへのダイレクトなアクセス

会社のトップページなどを経由せずに、目的のコンテンツに、ダイレクトに顧客を誘導することができる。日清食品では、nissinfoods.co.jpという企業のドメイン名のほかに、カップヌードル、Goota、とんがらし麺など独自ドメイン名を採用し、各商品別のWebサイトを展開している。

2)短いURLは入力しやすく、紙面掲載時にも省スペース

キー操作が少ないほどURLを打ち込むのも楽だ。また、同じスペースに掲載した場合に、より大きな書体サイズでURLを見せることができるためURLを伝えるうえで効果的だ。

当サイトもwebdom.jpという独自ドメイン名を利用している。URLの長さは当然ながら分かりやすさに関係するが、紙面に落としたときに占有スペースにも違いがでてくる

3)イメージに残りやすい

顧客のイメージに残っているワードをドメイン名に採用することで連想しやすく、記憶しやすくなる。商品名をそのままドメイン名にした「goota.jp」などは代表的な例のひとつである。

ドメイン名は単なるアドレスというだけではなく、利用方法によってはこのような付加価値をもたらすことも意識しておきたい。

■Web導線としての「ドメイン名」を考える

会社のトップページのURL、つまり企業のドメイン名(「www.abc.co.jp」)を広告などに掲載している例を多くみかける。しかし、トップページには「会社紹介」、「プレスリリース」、「ブランド別インデックス」「利用事例」、「問い合わせ先」など、構成要素が多く、せっかく顧客にここまでアクセスしてもらっても、目的のコンテンツにたどり着くまでにさらにひと手間かかってしまうことがある。Web担当者はサイト内のデザインを工夫するだけでなく、URLやドメイン名も“導線”と捉え、Webマネジメントの一環として考慮にいれるべきだ。

そもそも顧客満足(CS)やカスタマーリレーションの重要さを認めていない企業はない。顧客からみてスムーズにコンタクトできる企業とそうでない企業とでは、与える印象や満足度に差が生じてくる。Webサイトを提供する立場としても、顧客が目的のコンテンツに辿り着くまでの“導線”をもっと意識する必要があるだろう。

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